<掘り出しニュース>「チン、トントン」…優雅に時刻む「太鼓時計」復元(毎日新聞)

 【新潟】江戸時代に使われていた和時計の一種で、自動的に太鼓をたたいて時刻を知らせる太鼓時計を、長岡市江陽1で時計修理店を営む角屋祥次さん(60)が復元した。設計図がないなか、自ら仕組みを考えて製作。内部に仕掛けたかねや太鼓が「チン、トントン」と鳴り、優雅に時を刻んでいる。10日は時の記念日。【岡村昌彦】

 江戸時代まで、日本では夜明けと日暮れの間をそれぞれ6等分する「不定時法」が用いられていた。不定時法では、季節によって昼と夜の長さが異なり、単位時間の長さも変わる。西洋から機械式時計が伝来した16世紀中ごろ以降も、改良を加えて不定時法に対応した「和時計」を開発、使用していた。

 角屋さんが復元した太鼓時計は、国立科学博物館(東京・上野)に実物が保存されている。実物は1793(寛政5)年に作られたものだが、今は内部が空洞になっており、肝心の仕掛けの仕組みは不明。しかし、角屋さんは、鉛の重りを動力源にして、昼用と夜用の二つのてんびんを使って作動する仕掛けを考案。かねと、太鼓を内部からたたくばちを連動させ、正時になると「チン、トントン」と鳴り、さらに太鼓の上部に取り付けた鳥が動くようになっている。1日たつと、重りを上げててんびんの位置を調整する。高さ108センチで太鼓の直径は45センチ、厚さは20センチ。

 角屋さんによると、昼と夜に分ける基準になる夜明け(明け六つ)と日暮れ(暮れ六つ)で、内部のてんびんを自動的に切り替える仕掛けが難しかったという。かねと太鼓が鳴るのは角屋さん独自の仕掛けで、江戸時代に実際はどう鳴っていたのかは分かっていない。文献によると、上部の鳥が鳴く仕掛けだったという記録もあるという。

 角屋さんは、約35年前に客の依頼で初めて和時計を修理。以降、和時計に魅せられ、これまで200個以上の和時計の修理を手掛けてきた。角屋さんは「手作りの和時計は奥が深い」と話している。

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菅氏優位保つ=民主代表選出へ―新内閣、今夜にも発足(時事通信)

 民主党代表選は4日午前、告示され、菅直人副総理兼財務相(63)と樽床伸二衆院環境委員長(50)の2人が立候補を届け出る。届け出締め切り後に国会内で両院議員総会を開き、党所属国会議員423人による投票で新代表を選出する。菅氏は、小沢一郎幹事長と距離を置く各グループを中心に幅広く支持を集めて優位を保っており、樽床氏がどこまで巻き返すかが焦点だ。
 新代表は同日午後の衆参両院本会議で、鳩山由紀夫首相の後継となる第94代首相に指名される。幹事長ら党役員の指名や国民新党との連立政権協議を経て、新内閣は夜にも発足する見通しだ。
 代表選の立候補受け付けは党本部で午前9時に始まり、同10時に締め切られる。両院総会では菅、樽床両氏による政見演説を行った後、国会議員(衆院307人、参院116人)が無記名で投票。直ちに開票され、昼すぎには新代表が決まる。新代表の任期は、鳩山氏の残任期間である今年9月末まで。
 菅氏の陣営は4日午前、両院総会に先立ち、国会内で衆院当選1回の議員を対象にした決起集会を開催。小沢氏の影響が強い新人議員の切り崩しを図りたい考えだ。
 党内では、前原誠司国土交通相や野田佳彦財務副大臣をそれぞれ中心とするグループなど非小沢氏系を中心に、菅氏支持の流れが一気に広がった。旧社会党系グループも菅氏を推すことで一致している。
 一方、樽床氏側は都内のホテルに陣営幹部らが集まり、投票ぎりぎりまで電話などで支持を呼び掛ける方針。ただ、経験や知名度不足に対する懸念もあり、樽床氏は伸び悩んでいるとの見方が強い。 

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